問題行動の基本的な対応
- 2019/04/19
- お知らせ
問題行動として、人を叩く「他害」というのがあります。
一般的には叱ってしまう場面ですが、叱ることの効果を現場では感じません。
療育現場では、行動分析に基づいた支援が必要となりますが、
これは特性のあるお子さんに限らず、ご家庭の育児においても同じ事が言えるかもしれません。
慶応大学・山本淳一教授の行動分析を用いた発達支援の研究によると、
「一般的にはやりがちだが、やっていけないこと」の例として以下をあげています。
一般的にやりがちだが、やってはいけないこと
慶応大学教授 山本淳一先生の講演より
① 叱る
・一瞬強調しても再びも戻ってしまう。
・「これはダメ」という情報のみになるのは良くない。
・「これは良いよ」という情報も一緒に伝えられないと効果がない。
② 他害を叱る
・子どもは他の子を他害したから叱られた、ということを理解していない。叱られた印象のみが残る。
・他害していた場面で、他害をしなかったこと、適切な行動を褒められることが問題行動を減らす。
③ できたことを繰り返しさせようとする
・一回できたら、褒めて終わり、教えることを一度に一つにする。
・「上手にできたね、もう1回やろうね」は無し。
1回終わってから「もう1回やる?」ならOK
完璧に出来なくても、感情的に叱ってしまった時に、気づけるといいですね。