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問題行動の基本的な対応

問題行動として、人を叩く「他害」というのがあります。

一般的には叱ってしまう場面ですが、叱ることの効果を現場では感じません。

療育現場では、行動分析に基づいた支援が必要となりますが、

これは特性のあるお子さんに限らず、ご家庭の育児においても同じ事が言えるかもしれません。

 

慶応大学・山本淳一教授の行動分析を用いた発達支援の研究によると、

「一般的にはやりがちだが、やっていけないこと」の例として以下をあげています。

 

一般的にやりがちだが、やってはいけないこと

慶応大学教授 山本淳一先生の講演より

 

①   叱る

・一瞬強調しても再びも戻ってしまう。

・「これはダメ」という情報のみになるのは良くない。

・「これは良いよ」という情報も一緒に伝えられないと効果がない。

 

②   他害を叱る

・子どもは他の子を他害したから叱られた、ということを理解していない。叱られた印象のみが残る。

・他害していた場面で、他害をしなかったこと、適切な行動を褒められることが問題行動を減らす。

 

③   できたことを繰り返しさせようとする

・一回できたら、褒めて終わり、教えることを一度に一つにする。

・「上手にできたね、もう1回やろうね」は無し。

 1回終わってから「もう1回やる?」ならOK

 

完璧に出来なくても、感情的に叱ってしまった時に、気づけるといいですね。

 

 

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